-
- お庭に植えた草花や木々は大切に育てたいですね。
- 基本的な管理方法についてお伝えします。
-
- ■水やりについて
- 植えた直後は、必ずたっぷり与えて下さい。
- 植物や土の状態をよく観察しながら、水やりするのが基本です。
-
- <季節ごとの水やり>
- 2~3月:週に1回程度。天気のよい午前中に水やりしてください。
- 4~6月:週に2~3回程度。ただし雨が降る等、土が湿っていれば不要です。
- 7~8月:特に梅雨明け後は、週に3~4回程度。朝の涼しい時か、夕方に水やりしてください。
- 日中に水やりをすると葉焼けの原因になります。
- 9~10月:土の乾き具合を見ながら、週に1~2回程度。
- 11~1月:ほとんど与えなくてもOKです。
- ■肥料について
- 基本的には、植物が生長する時期に与えてください。
-
- <一・ニ年草>
- 購入した花苗などを植付ける時に、緩効性の粒状化成肥料を土に混ぜてください。
- これを元肥(もとひ・もとごえ)といいます。
- ただし、市販の培養土には元肥が入っているものがありますので
- 栄養過剰にならないように注意しましょう。
- 次々と花を咲かせる一年草は、養分が途切れると花つきが悪くなったり花が小さくなるので、
- 元肥を施した場合は3~4週間後に固形肥料を鉢土の上に置いてください。
- これを追肥(ついひ・おいごえ)といいます。
-
- <宿根草>
- 株分けや植付時に、元肥を施してください。※一・二年草を参照。
- 新芽が出て枯れるまで肥料を定期的に施してください。
- 開花後は、カリ分の多い肥料を施してください。
-
- <球根類>
- 植付時に元肥として固形肥料を施します。
- 球根に肥料が触れないように土の上の方に施すか、球根の下の方に施してください。
- 生育期には、養分の不足を防ぐためにも定期的に施してください。
- 開花後は、カリ分の多い肥料を施してください。
-
- <植木>
- 12月~2月の休眠期に植木の樹冠下(葉の先端部分の下)に
- 壷状または数カ所掘って有機質肥料を土と混ぜて施してください。
- 生育期に施すと、根を傷めてしまいます。
- ■病害虫について
- 植物の管理次第で、病害虫を予防することができます。
- 薬剤の使用は、最小限にとどめるようにすることをおすすめします。
-
- <予防のポイント>
- 植物の特性を知って、よく観察することで病害虫を予防することができます。
-
- ◎購入時にはできるだけ丈夫な苗を選んで購入する。軽く振ってみて、フラフラしていない苗、節間が詰まった苗をおすすめします。
- ◎丈夫に育つように品種改良された苗を選ぶ。
- ◎接ぎ木の苗を利用する。
- ◎植物の適した環境に植える。(例:日当たりの良い所。風通しを良くする。排水を良くする。雨よけする。種類によっては、葉や花が雨に当たらない方が良い種類があります。)
- ◎適切な肥料を与える。
- ◎こまめに花がらを摘んだり、落ち葉を取り除いて清潔に保つ。
- ◎寒冷紗などで暑さ、寒さをしのぐ。
-
- <薬剤を使用する前のポイント>
- ◎虫や虫の卵を見つけ次第取り除く。
- ◎天敵を利用する。
- ◎コンパニオンプランツを利用する。
- ◎土を太陽の熱で消毒する。
- ◎輪作を避ける。
-
- <薬剤の使用のポイント>
- 害虫に対しては「殺虫剤」、病気に対したは「殺菌剤」を購入しますが、「殺虫殺菌剤」を選ぶと便利です。
- 薬剤のラベルをよく確認し、植物にあった薬剤を選んで表示方法どおりに使用しましょう。
- 雨の日や風の強い日や高温の日を避けて、朝夕の涼しい時間帯を選んで、農薬用のマスクやメガネ、手袋、長袖、長ズボンを着用してください。
- ■花がら摘みについて
- 花が終わったら、枯れた花を切って取り除いてください。(花がら摘みと言う。)
- 花をそのままにしておくと種をつけてしまい、種に栄養分が取られるので花つきが悪くなります。
- また枯れた花を放置すると、病気を発生させることにもなります。
- こまめに花がら摘みをすると、次々と新しい花が咲くので長く楽しめます。
- ■切り戻しについて
- 生長するにつれて伸びすぎて形が乱れ、根元あたりが枯れて樹形が悪くなります。
- 仕立て直すと花つきが良くなったり、夏の暑い時期や休眠期に株が弱まるのを防ぎ、美しく保つことができます。
- ■除草について雑草は土の栄養分を吸収し、草花の生長を妨げます。
- また雑草が大きく育つと抜きにくいので、小さいうちに見つけ次第抜きましょう。